祖父母への贈り物で外さない考え方と、長寿祝いの基礎

祖父母への贈り物は、良いものを探すより「外しやすいもの」を先に避けるほうが早く決まります。よくある 5 つの型を挙げて、そこから逆算します。敬老の日と長寿祝いの違いもあわせて整理しました。

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まず、外しやすい 5 つの型

良いものを探すより、外しやすいものを先に除いたほうが早く決まります。よくあるのは次の 5 つです。どれも「絶対に駄目」ではなく、相手の事情を知らないまま選ぶと外れやすいという意味です。

1健康を気づかう品

マッサージ器、サプリ、健康グッズ。善意で選ばれるものですが、受け取る側からは「年寄り扱いされた」と読める場合があります。本人が欲しいと言っているなら別ですが、こちらから当てにいくものではありません。

2置き場所を取るもの

大きな置物、額に入った品、まとまった数の食品。家の中の物を減らす時期に入っている家庭では、しまう場所を探させることになります。飾る前提の品は、飾る場所があるか分かっているときだけにします。

3好みが強く出るもの

衣類、香り、酒、コーヒー。長く使っているものほど銘柄まで決まっていて、別のものを贈られても使われません。同じ理由で、趣味の道具も本人の選択に踏み込みます。

4消えものばかり毎年

お菓子や花は外れませんが、外れないだけで印象にも残りません。毎年これを続けていると「今年も何か送っておいた」という形だけが残ります。1 年おきに形の残るものを混ぜると印象が変わります。

5使い方を覚えてもらう必要があるもの

新しい機器やサービス。使いこなせれば喜ばれますが、設定と説明を誰がやるかまで込みで考える必要があります。近くに住んでいて手伝えるとき以外は、負担を贈ることになりかねません。

裏返すと、選ぶ基準が出てきます

5 つの型に共通しているのは、贈る側の想像で相手の生活に踏み込んでいる点です。裏返すと基準になります。

  • 生活を変えないもの。置き場所も使い方も増やさないもの
  • 好みの入り込む余地が無いもの。銘柄やサイズの選択が要らないもの
  • 相手ではなく、こちらの情報が入っているもの。孫や家族の近況そのものが中身になっているもの
  • 毎年贈っても同じにならないもの。中身がその年ごとに変わるもの

3 つ目がいちばん効きます。祖父母への贈り物で確実に喜ばれるのは、物そのものより孫の近況だからです。写真、動画、手紙、電話。品物を選ぶより、そちらを増やすほうが早いことが多い。

敬老の日と長寿祝いは別のものです

混同されがちですが、性質が違います。

敬老の日

9 月の第 3 月曜日の祝日です(日付は年によって動きます)。年齢の節目とは関係なく、毎年めぐってきます。相場の目安は3,000〜10,000 円くらいの帯で語られることが多いですが、家庭差の大きいところです。毎年のことなので、金額を上げすぎると翌年以降が続けにくくなります。

なお「敬老」という言葉に抵抗を示す方もいます。孫が生まれたばかりで現役世代のうちは、敬老の日ではなく誕生日や帰省のタイミングで渡すほうが自然なこともあります。

長寿祝い

年齢の節目を祝うもので、一生に一度ずつしかありません。相場も上がり、10,000〜30,000 円程度で語られることが多い帯です。親族で集まって食事をする形も一般的で、その場合は品物より会そのものが贈り物になります。

名称年齢由来
還暦60 歳干支が一巡して生まれた年の干支に戻る節目。数え 61 歳で祝う本来の形と、満 60 歳で祝う形の両方があります
古希70 歳杜甫の詩「人生七十古来稀なり」から
喜寿77 歳「喜」の草書体が七十七に読めることから
傘寿80 歳黄・金茶「傘」の略字が八十に見えることから
米寿88 歳黄・金茶「米」の字を分けると八十八になることから
卒寿90 歳紫・白「卒」の略字「卆」が九十に読めることから
白寿99 歳「百」から一を取ると「白」になることから
  • 色には諸説あります。ここに挙げたのは最も広く使われている組み合わせで、地域や業界によって別の色を当てる説もあります。色物を贈るときは調べ直してください
  • 数え年と満年齢の両方が使われます。本来は数え年で祝うものですが、いまは満年齢で祝う家庭も多い。どちらで祝うかは家の慣習に合わせます
  • 還暦に赤いものを贈る習わしは有名ですが、赤いちゃんちゃんこを実際に着るかは人によります。形式を優先すると本人が困ることがあります

孫の近況そのものを贈るという選び方

「生活を変えず、好みが入らず、こちらの情報が入っていて、毎年中身が変わるもの」を探すと、候補はかなり絞られます。写真を集めたアルバムやフォトブックはその一つです。

わたしたちが作っているオーダーメイドの絵本も同じ枠に入ります。受け取るのは祖父母、主人公はお孫さんという形で、その年のお孫さんの姿が物語として一冊に残ります。写真と違うのは、出来事とその順序が本文として残る点です。

対象年齢は 3 歳からですが、これは読む子どもの年齢の話で、受け取る祖父母の年齢とは関係ありません。会える回数が少なくても物語は作れます。詳しくは敬老の日に贈る、孫が主人公のオーダーメイド絵本にまとめました。年末に渡すならクリスマスプレゼントに贈るオーダーメイド絵本も同じ考え方で使えます。

贈る相手が小さいお子さんのほうであれば、年齢ごとの絵本の選び方を0〜6 歳の年齢別の選び方にまとめています。

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