出産内祝いの基本|相場・贈る時期・のし・選び方

出産内祝いは、調べるほど言っていることが違って見える分野です。実際には「決まり」と「その家のやり方」が混ざっているだけなので、よくある誤解と実際のところを並べて整理します。

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この記事は「もらった側」の話です

出産にまつわる贈り物には、向きの違う 2 つがあります。検索するとどちらも同じ言葉で出てくるので、先に分けておきます。

表書きも、のしに書く名前も、贈る時期も違います。間違ったほうを見て準備すると、のしを作り直すことになります。

なお、以下に書くことはすべて地域・家・世代によって幅があります。いちばん確実なのは、身内(自分の親、義理の親、きょうだい)にその家のやり方を聞くことです。調べるより早く、あとで揉めません。

よくある誤解と、実際のところ

1内祝い=お返しのこと

もともとは「内輪のお祝い」で、お祝いをいただいたかどうかに関係なく、身内や近しい人に喜びを分ける習わしでした。いまはお返しの意味で使われるのがほとんどですが、いただいていない相手に贈る場合もあります。言葉の由来を知っておくと、金額だけの話ではないことが分かります。

2必ず半返しにしなければいけない

いただいた額の半分とする「半返し」と、3 分の 1 程度とする考え方の両方が使われています。地域や家によってどちらが標準かが違い、高額をいただいた場合は 3 分の 1 以下にすることもあります。どちらか一方が正解ということはありません。

3いただいた額を正確に把握しないと返せない

品物でいただいた場合、正確な額は分かりません。だいたいの見当で構いません。それより、誰から何をいただいたかを記録しておくほうが重要です。産後の記憶は当てにならず、あとで照合できないほうが困ります。

4現金や商品券で返すのは失礼

目上の方に現金を返すのは避けられる傾向がありますが、絶対の決まりではありません。カタログギフトは広く使われていて、相手に選んでもらえるぶん外しません。相手との関係と、その家の慣習で決まります。

5お礼の連絡は内祝いを送るときで足りる

いただいたらまず、その時点でお礼を伝えます(電話・メッセージなど手段は問いません)。内祝いはそのあとです。産後で余裕が無い時期なので、短くて構いません。届いたことだけでも先に伝えると、相手は安心します。

6全員に返さないと失礼

「お返しは不要」と明言された場合や、身内で返し合わない取り決めがある場合は、返さない選択もあります。地域や家によっては内祝い自体を省くところもあります。その判断は失礼にはあたりません。 お礼だけは伝えておきます。

金額・時期・のしの早見表

項目目安補足
金額の目安いただいた額の 3 分の 1 〜 半額高額をいただいた場合は、それより低く抑えるのが一般的です。地域差があります。
贈る時期生後 1 か月ごろ〜生後 2 か月ごろまでお宮参りのころを目安にする考え方が広く使われます。遅れた場合は、遅くなったことを一言添えれば問題ありません。
のしの水引紅白の蝶結び(花結び)何度あってもよいお祝いに使う結び方です。結び切りは使いません。
のしの表書き「内祝」または「出産内祝」地域によってどちらが標準かが違います。店で相談すれば地域の形に合わせてもらえます。
のしの名前赤ちゃんの名前(ふりがなを添える)ここが出産祝いとの最大の違いです。贈り主の姓ではなく、生まれたお子さんの名前を書きます。名前のお披露目を兼ねているためで、読み方が難しい名前ほどふりがなが役に立ちます。
内のし / 外のし内のしが一般的内祝いは自分の家のお祝いを分けるものなので、控えめな内のしが好まれます。配送で傷まない利点もあります。

いずれも目安です。同じ相手に返す他の人(きょうだい、親戚)と揃えるのがいちばん安全で、それができるなら相場を調べる必要はありません。

何を選ぶか

内祝いは「相手が自分では買わないが、確実に使うもの」に寄せると外れません。相手の好みが分からないことが多いためです。

  • 消えもの。お菓子、コーヒー、洗剤、タオル。残らないので置き場所を取りません。いちばん件数の多い選び方です
  • カタログギフト。金額の幅を選べて、相手が自分で選べます。何を贈るか決められないときの逃げ道になります
  • 名入れの品は相手を選びます。赤ちゃんの名前を入れたお菓子や食器は人気ですが、使いどころに困る相手もいます。親しい間柄に限るか、消えものにするのが無難です
  • 避けたほうがよいもの。刃物(縁を切る)、ハンカチ(手巾=てぎれ)、日本茶(弔事の印象)を避ける習わしがあります。気にしない方も増えていますが、改まった相手には外しておくほうが安全です

メッセージを添える

短くて構いません。お礼、赤ちゃんの名前と読み方、近況を一言。産後の時期なので、丁寧に書くことより届けることのほうが優先されます。

いちばん効くのは「記録しておくこと」

作法の細かいところより、誰から何をいただいたかの記録が結果を左右します。産後は人の出入りが多く、記憶が当てになりません。

  • いただいた日、相手の名前、品物(または金額)、住所をひとまとめに残す
  • 連名でいただいた場合は、全員の名前を控える(返すときに分ける必要が出ます)
  • 「お返し不要」と言われたかどうかも書いておく
  • 返した日も同じ場所に記録する。二重に返す事故が防げます

この記録は、数年後にその相手のお子さんへお祝いを贈るときにも使えます。

絵本を内祝いに選ぶ場合

絵本を内祝いにするのは、相手にお子さんがいる場合に限られます。年齢が合わないと使われないので、贈る前に年齢を確かめてください。段階ごとの違いは0〜6 歳の年齢別の絵本の選び方にまとめています。

わたしたちが作っているのは、お子さんの写真と名前からその子が主人公の物語を書き起こすオーダーメイドの絵本です。主人公にするお子さんの写真が必要なので、内祝いとして贈るには相手から写真をもらうことになります。現実的には、内祝いより出産祝いとして贈るか、誕生日の贈り物として選ばれることのほうが多い一冊です。

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