読み聞かせのコツ|0〜6 歳の年齢別と、続けるための考え方
読み聞かせは「毎日続けましょう」と言われがちですが、続かない理由はたいてい気持ちの問題ではなく、やり方と期待値のずれです。読む前・読んでいる間・読んだあとに分けて、変えられるところを挙げます。
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はじめに: 毎日でなくて構いません
読み聞かせは「毎日」「寝る前に」「◯分」と語られがちですが、その基準を満たせないことが、やめてしまう原因になっています。読んだ日と読まなかった日があるのが普通で、そこに良し悪しはありません。
効果についても、ここでは数字で語りません。研究の設計によって結果の幅が大きく、断定できるほど揃っていないためです。この記事で扱うのは、読もうとしたときにうまくいかない、その具体的な理由だけにします。
読む前にやること
- 終わりを先に決める。「これ 1 冊」と言ってから始めます。決めずに始めると、切り上げるときに必ずもめます
- 時間帯を選ぶ。眠い・空腹・体を動かしたい時間に読ませようとしていないか。寝る前が定番ですが、その子にとって最悪の時間帯であることもあります
- 本人に選ばせる。こちらが選んだ本は聞かないのに、自分で持ってきた本は最後まで聞くことがあります。2〜3 冊から選ばせる形にすると決まりやすい
- 見える位置に置く。背表紙だけが並ぶ本棚より、表紙が見える置き方のほうが手に取られます
- 先に自分で読んでおく(できれば)。初見で読むと、間や強弱がつきません。長い本ほど差が出ます
読んでいる間にやること
- 思っているより遅く読む。大人が自然だと感じる速さは、聞いている子には速すぎます。1 文読んだら絵を見る間を置くくらいでちょうどいい
- 声色は無理に作らない。登場人物ごとに演じ分けようとして疲れると続きません。淡々と読んでも物語は伝わります。むしろ声色が派手すぎると、絵ではなく読み手に注意が向きます
- 質問されたら止まる。途中で聞かれるのは聞いていない証拠ではなく、その逆です。答えてから戻れば流れは切れません
- 飛ばしてよい。長すぎると感じたら、文を縮めても、ページを飛ばしても構いません。書かれたとおりに読むことより、最後まで一緒にいることのほうが優先されます
- 途中でやめてよい。飽きた合図が出たらそこで閉じます。無理に読み切った日は、次の日に本を持ってこなくなります
読んだあとにやること(やらないこと)
- 感想を聞かない。「どこが面白かった?」は試験に見えます。黙って閉じるか、こちらの感想を一言だけ言うほうが、次につながります
- 教訓をまとめない。「だから優しくしようね」と締めると、物語が説教の道具になります。読んだままにしておいて構いません
- 同じ本を繰り返す。先が分かっている安心感と、覚えた言葉を確かめる楽しさがあります。新しい本に移らないことを心配しなくて大丈夫です
- 読んだ本を記録しておく。何を気に入ったかが分かると、次に選ぶ本と、贈り物を選ぶときの手がかりになります
年齢で変えること
変えるのは読み手の動きです。どの本を選ぶか(文字量・題材)は0〜6 歳の年齢別の絵本の選び方にまとめているので、そちらと合わせて読んでください。
- 0〜1 歳
- 内容よりも声のリズム。最後まで読み切らなくて構いません。ページを勝手にめくられたら、そのページから読み直します。読むというより、一緒に本を持っている時間です。
- 1〜2 歳
- 指をさしてきたら、その都度止まって名前を言います。話が進まなくても問題ありません。この時期は「本を読む」より「本で会話する」ほうが自然です。
- 2〜3 歳
- 先を覚えているので、わざと止まって続きを言わせると喜びます。同じ本を毎日せがまれるのが普通で、飽きさせようとしなくて大丈夫です。
- 3〜4 歳
- 「なんで?」が増えます。全部に答えると話が進まないので、読み終わってから戻る形にすると流れが切れません。
- 4〜6 歳
- 自分で読み始めますが、読めることと楽しめることは別です。自分で読める本より少し難しいものを読んであげると、聞く楽しみが残ります。
それでも続かないとき
聞いてくれない
座らせようとしていませんか。動きながら聞いている子はよくいます。目が合っていなくても耳は向いていることが多いので、動いていても読み続けてかまいません。
読む側が疲れている
いちばん多い理由です。読み手が義務でやっている日は、聞いている側にも伝わります。短い本に替える、1 ページだけ読む、朗読の音源に任せる日を作る。どれも読まないよりずっと良い選択です。
本人がその本を好きではない
評判の良い本が合わないことはよくあります。半年寝かせてから出すと急に読み出すこともあるので、その本を諦めるのではなく、順番を後ろにするだけで十分です。
「自分が主人公の本」という手もあります
知っている場所と知っている人が出てくる話は、最後まで聞ける確率が上がります。わたしたちが作っているのは、お子さんの写真と名前からその子が主人公の物語を書き起こすオーダーメイドの絵本です。対象年齢は 3 歳からで、読み聞かせが成り立つ年齢からになります。方式の違いはオーダーメイド絵本とはに、贈り物として考えるなら誕生日プレゼントに贈るオーダーメイド絵本にまとめています。
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