絵本は何歳から? 0〜6 歳の年齢別の選び方
絵本売り場で「何歳向け」と書いてあっても、その年齢の子が何を面白がるかまでは書いていません。0 歳から 6 歳までを 5 つの段階に分けて、文字量・題材・読み方がどう変わるかを整理しました。
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年齢別の目安(早見表)
まず一覧です。年齢はすべて目安で、同じ月齢でも差はかなり大きいので、実際にはお子さんの反応に合わせて前後させてください。
| 年齢 | 中身 | 文字量 | 1 回の時間 |
|---|---|---|---|
| 0〜1 歳 | 見る本・聞く本 | 1 ページ 1 語〜1 文 | 1〜3 分 |
| 1〜2 歳 | 身近なものの本 | 1 ページ 1〜2 文 | 3〜5 分 |
| 2〜3 歳 | 短い物語のはじまり | 1 見開き 20〜60 文字 | 5 分前後 |
| 3〜4 歳 | 筋のある物語 | 1 見開き 30〜60 文字 | 5〜8 分 |
| 4〜6 歳 | 気持ちが分かる物語 / ひとりよみへ | 1 見開き 60〜220 文字 | 8〜15 分 |
段階ごとに、何が変わるか
変わるのは文字量だけではありません。何を面白がるか、どう読むかが段階ごとに違います。
0〜1 歳見る本・聞く本
物語を追う段階ではありません。はっきりした色と輪郭、繰り返しの音を楽しむ時期です。読み聞かせというより、声のリズムを一緒に浴びる時間になります。厚紙(ボードブック)や布製など、噛んでも破れないつくりが向きます。最後まで読み切れなくて当たり前で、途中でページを戻したり閉じたりするのもこの時期の遊び方です。
1〜2 歳身近なものの本
知っているものが出てくると強く反応します。食べもの・乗り物・動物・あいさつなど、生活の中にあるものが題材の本が向きます。指さしが始まるので、「これなに?」に答えながら読む形になり、1 冊を読み切ることより同じページを何度も見ることのほうが多くなります。同じ本を毎日せがまれるのはこの時期の典型です。
2〜3 歳短い物語のはじまり
「はじめ・なか・おわり」のある短い話が追えるようになります。繰り返しの構造(同じやりとりが 3 回続くなど)があると先を予測できて喜びます。登場人物が自分と同じくらいの年齢だと入りやすい時期です。この段階からは、絵だけでなく本文の言葉そのものを覚え始めます。
3〜4 歳筋のある物語
出来事のつながり(〜したから、〜になった)が分かるようになります。少しの不安や困りごとが起きて、それが解決する筋を追えます。文字はまだ読めなくても、主人公が誰なのかは絵で理解しています。自分が主人公の本にはっきり反応が出はじめるのも、このあたりからです。
4〜6 歳気持ちが分かる物語 / ひとりよみへ
登場人物の気持ちを想像できるようになり、「なぜそうしたのか」を聞いてくるようになります。5 歳を過ぎると文字そのものへの興味が出て、知っている本から自分で読み始めます。読める文字数と読みたい物語の複雑さがずれる時期なので、読み聞かせと自分で読むのが並行します。
読んでくれないときに考えること
贈った絵本を読まない、途中で行ってしまう、というのはよくあります。本が合っていないとは限りません。
- 長すぎる。いちばん多い原因です。上の表の「1 回の時間」を超えていないか見てください。途中でやめて構いません
- 題材が先すぎる。年齢表示より半年〜1 年ぶん手前に戻すと、急に読むようになることがあります
- 時間帯が合っていない。眠い・お腹がすいている・体を動かしたい時間に読ませようとしていないか
- まだその本の順番ではない。半年後に本棚から自分で持ってくることがあります。贈り物なら、すぐ読まれなくても失敗ではありません
逆に、同じ本ばかり読みたがるのは順調な状態です。先が分かっている安心感と、覚えた言葉を確かめる楽しさがあるためで、新しい本に移らないことを心配する必要はありません。
本の選び方ではなく読み方のほうで困っている場合は、読み聞かせのコツに、読む前・読んでいる間・読んだあとに分けてまとめました。
贈り物として選ぶときの見どころ
自分の子に選ぶときと、贈り物として選ぶときでは基準が変わります。相手の家に何があるか分からないぶん、次の点で外しにくくなります。
- 定番は重なります。有名な作品ほど既に持っている可能性が高く、出産祝いや入園祝いでは複数の人から同じ本が届きます
- 少し先の年齢に寄せる。今ちょうどの年齢に合わせると、読める期間が短くなります。半年〜1 年先を見込むと長く使えます
- 丈夫さも中身のうち。3 歳未満に贈るなら、破れにくいつくりかどうかが読まれる回数を左右します
- きょうだいがいるなら上の子の年齢も見る。読み聞かせは上の子も一緒に聞くことが多く、下の子に合わせすぎると上の子が退屈します
オーダーメイドの絵本を選ぶ場合
わたしたちが作っているのは、お子さんの写真と名前から、その子を主人公にした物語を書き起こす絵本です。既刊の絵本と重ならないという点では贈り物に向きますが、対象年齢は 3 歳からです。上の表でいう「筋のある物語」から先の段階で、文字がほとんど無い 0〜2 歳向けの絵本は作っていません。
対象年齢は 3 段階から選べて、1 見開きあたりの文字量と語彙が変わります。3〜5 歳は 30〜60 文字ほどの短い文、7〜9 歳は 120〜220 文字ほどの読み応えのある文になります。段階の選び方は絵本ができるまでの手順に、価格と装丁は料金と仕様にまとめています。
0〜2 歳に贈りたい場合
その場で読める贈り物をお探しなら、市販のボードブックのほうが向いています。数年後に読める一冊として残す形なら成立するので、その考え方は出産祝いに贈るオーダーメイド絵本に書きました。作法や相場のほうで迷っているなら出産祝いの相場・のし・メッセージ例文もあわせてどうぞ。
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