入園・入学祝いの相場と贈る時期

入園・入学祝いでいちばん多い失敗は、金額ではなく時期です。贈ってよい期間が短く、入学式を過ぎると意味が変わってしまいます。日付から逆算する形で整理しました。

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はじめに: 時期のほうが金額より効きます

入園・入学祝いは、贈ってよい期間が短い贈り物です。早すぎると進学先が確定しておらず、遅すぎると名目が合わなくなります。金額を悩む前に、まず日付を押さえてください。

以下に書くことはすべて地域・家・間柄によって幅があります。また、入園・入学祝いは身内だけで済ませる家庭も多く、贈らないという判断も普通です。

入学式から逆算する

入学式は 4 月上旬ですが、何日かは学校や自治体によって違います。相手の家の日程を基準に、次の順で考えてください。

1 月〜2 月進学先が決まる時期

この時点ではまだ早すぎます。合格発表や抽選の結果が出ていない家庭もあるので、先に贈ると相手を困らせることがあります。何を贈るかだけ考えておく時期です。

3 月上旬何が要るかを確認する

学校からの入学案内が届き、指定品と自由に選べるものがはっきりします。先に聞くのがいちばん外れません。「何か要るものある?」の一言で、重複がほぼ防げます。

3 月中旬〜下旬贈る(ここが本番)

いちばん一般的な時期です。入学式までに使えるように、準備が始まるころに届くのが理想とされます。卒園・卒業と重なる家庭もあるので、そちらのお祝いと分けるかどうかも決めておきます。

4 月上旬(入学式の直前まで)間に合わせる下限

遅くともここまで。式の当日以降になると「入学祝い」としての意味が薄れ、相手も内祝いのタイミングに困ります。

入学式のあと遅れたときの扱い

「遅くなりましたが」と一言添えれば問題ありません。1 か月以上過ぎるようなら、入学祝いではなく別の名目(誕生日など)に切り替えるほうが自然です。

入園と入学で時期は変わりません

どちらも 4 月からの生活に向けた贈り物なので、同じ時期に贈ります。ただし入園祝いは省く家庭も多く、入学のときだけ贈るという運用もよく見られます。きょうだいで扱いを揃えておくと、あとで説明しやすくなります。

立場ごとの相場

いずれも目安の幅です。この額でなければ失礼、というものではありません。

祖父母から10,000〜30,000 円
いちばん幅が大きく、金額も高くなる帯です。学習机やランドセルを贈る場合はこの枠を大きく超えます。両家で重ならないよう、どちらが何を贈るか先に決めておく家庭が多い。
おじ・おば(甥・姪へ)5,000〜10,000 円
入園は低め、入学は高めに振れる傾向があります。きょうだいが複数いる場合、下の子のときも同じ額になるので、初回を上げすぎないほうが続けやすい。
親しい友人の子へ3,000〜5,000 円
相手に内祝いの負担を考えさせない額に収めるのがこの立場の要点です。
親から決まった相場は無い
身内なので相場という考え方をしません。ランドセルや机は祖父母が贈る家庭も多いため、重ならないよう調整するほうが実務的です。

お返し(内祝い)は、子どもへのお祝いなので基本的に不要とされることが多い贈り物です。高額をいただいた場合や目上の方からの場合は返す家庭もあります。贈る側としては、相手にお返しを考えさせない額に収めるのが親切です。

のしの書き方

  • 水引は紅白の蝶結び。何度あってもよいお祝いなので、結び直せる形を使います
  • 表書きは「御入学御祝」「御入園御祝」。進学先が分かれているときに「祝御入学」とだけ書く形もあります。卒園と入学をまとめて祝う場合は、入学のほうを表書きにするのが一般的です
  • 名前は贈り主のフルネーム。水引の下に書きます。子どもの名前ではありません(内祝いのときだけ子どもの名前になります)
  • 現金なら新札を。結婚祝いほど厳しく見られませんが、用意できるなら新しいほうが丁寧です

現金や図書カードを贈ることに抵抗を感じる方もいますが、この場面ではむしろ歓迎されることが多い贈り物です。必要なものが家庭ごとに違い、指定品も多いためです。

重ならないものを選ぶ

入園・入学祝いは贈り主が多く、品物が重なりやすい行事です。

  • 学用品は指定があります。上履き、体操着、鍵盤ハーモニカなどは学校指定のことが多く、勝手に選ぶと使えません。案内が届いてから確認するのが確実です
  • 大物は先に押さえられています。ランドセルや学習机は、祖父母がかなり早い時期に贈っていることが多い。重複すると相手が困ります
  • 記名できるものは喜ばれます。持ち物すべてに名前を書く時期なので、名前入りのものや、名前を書く道具は実用的です
  • 消耗品はいくつあっても困りません。文房具、ハンカチ、靴下。ただし文房具はキャラクターの持ち込みを制限する学校もあるので、無地に寄せると安全です

絵本を選ぶなら

小学校に上がる年齢は、読んでもらう本から自分で読む本に変わる境目です。年齢ごとの分量の目安は0〜6 歳の年齢別の絵本の選び方に、読み方は読み聞かせのコツにまとめました。

わたしたちが作っているのは、お子さんの写真と名前からその子が主人公の物語を書き起こすオーダーメイドの絵本です。他の贈り物と重ならない点では向いています。進め方は入学祝い・入園祝いに贈るオーダーメイド絵本に、誕生日と合わせて考えるなら誕生日プレゼントに贈るオーダーメイド絵本に書いています。

メッセージを添える

入園・入学は本人が読める場合があるので、本人に向けた一文を入れると効きます。入学の年齢ならひらがなで書けば自分で読めます。

  • 本人へ: 「ごにゅうがくおめでとう。あたらしいがっこう、たのしみだね。」
  • 保護者へ: 「ご入学おめでとうございます。ここまでの毎日を思うと、こちらまで感慨深いです。新しい生活が楽しいものになりますように。」
  • 入園へ: 「ご入園おめでとうございます。はじめての集団生活、泣いたり笑ったりの毎日になりそうですね。応援しています。」

他の場面の文例は贈り物のメッセージ文例集にまとめています。

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