七五三のお祝いと費用|内訳を 6 つに分けて考える

七五三は「いくらかかるか」が読めないまま始まる行事です。性質の違う 6 つの項目が混ざっているからで、分けてしまえば削れるところと削れないところがはっきりします。何歳でやるかの話から始めます。

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はじめに: 何歳でやるかは家が決めます

七五三は数え年でも満年齢でも構いません。本来は数え年で祝う行事とされますが、いまは満年齢で行う家庭のほうが多いとも言われます。きょうだいをまとめて同じ年に祝うために、片方を数え年、片方を満年齢にする家庭もあります。どれも間違いではありません。

なお、還暦などの長寿のお祝いにも数え年と満年齢の話が出てきますが、あちらは年齢の節目そのものを祝う行事で、七五三とは数え方の由来も祝う理由も別です。長寿祝いのほうは祖父母への贈り物と長寿祝いの基礎にまとめました。

三つの節目には別々の由来があります

七五三は一つの行事ではなく、もともと別の三つの儀式が一つにまとまったものと言われています。3 歳は髪を伸ばし始める節目、5 歳は袴着といって初めて袴を身につける節目、7 歳は帯を締め始める節目。何歳で何をするかは地域によって違い、男の子は 5 歳だけ、女の子は 3 歳と 7 歳、という慣習が広く知られていますが、これも土地によって差があります。

費用は 6 つに分かれています

「七五三はいくらかかるか」が読めないのは、性質の違う 6 つの項目が混ざっているからです。一つずつ分けると、削れるところと削れないところがはっきりします。

お参り(初穂料)5,000〜10,000 円で案内されることが多い
神社に納めるお金です。金額を明示している神社もあれば「お気持ちで」とする神社もあるので、事前に電話で聞くのがいちばん確実です。ご祈祷を受けず、お参りだけで済ませる場合は必要ありません。
写真事業者によって大きく違う
写真館で撮るか、出張撮影を頼むか、自分たちで撮るか。同じ「写真」でも桁が変わります。ここが総額を左右する最大の項目になりがちなので、先に決めておくと他が決めやすくなります。撮影と参拝を別の日にする「前撮り」を選ぶ家庭も多い。
衣装事業者によって大きく違う
借りるか、買うか、手持ちで済ませるか。写真館の撮影料に含まれている場合もあるので、写真とセットで考えないと二重に払うことになります。参拝当日は着替えや移動の負担も出るため、洋装で参拝する家庭も珍しくありません。
会食事業者によって大きく違う
参拝のあとに親族で食事をするかどうか。やらない家庭も多く、やる場合も外食か家かで変わります。誰が払うかで揉めやすい項目でもあるので、集まる前に決めておくほうが穏やかです。
お祝い金(いただく側)祖父母から 10,000〜30,000 円、おじ・おばから 5,000〜10,000 円あたり
親族からいただくもので、支出ではなく収入の項目です。幅が広く、衣装や写真の費用を祖父母が直接持つ形にする家庭もあります。その場合は現金のやりとりが発生しません。
内祝い(お返し)いただいた額の 3 分の 1 から半分あたり
お祝い金をいただいた場合のお返しです。同居や近しい間柄では省くことも多く、食事に招くことをもってお返しとする考え方もあります。

金額を書いたのは初穂料・お祝い金・内祝いの 3 つだけです。この 3 つは一般の慣習として幅が語られているもので、残りの写真・衣装・会食は事業者ごとの価格なので、ここで目安を作ると嘘になります。見積もりを取ってください。

初穂料の納め方

  • まず神社に聞く。金額を明示している神社が多く、その場合は迷う余地がありません。「お気持ちで」と言われたときに上の幅が目安になります
  • のし袋に入れる。紅白の蝶結びの水引を使います。表書きは「初穂料」または「御初穂料」、下に子どもの名前を書きます(親の名前ではありません)
  • きょうだい同時のときは足す。二人ぶんを一つの袋に入れる形と、別々にする形の両方があります。これも神社に確認してください
  • 新札でなくても構いません。用意できるなら新しいほうが丁寧ですが、結婚祝いのように強く見られる場面ではありません

ご祈祷を受けず、参拝だけで済ませる形も普通です。混雑を避けたい場合や、小さいお子さんが長時間じっとしていられない場合は、そちらのほうが穏やかに終わります。

親族から贈る場合

いただく側ではなく贈る側になったときの目安です。上の表と同じ幅ですが、現金ではなく費用を直接持つ形もよく使われます。衣装を祖父母が贈る、写真代を持つ、といった形です。

  • 先に何が要るか聞く。衣装や写真は早い時期に予約が決まるので、こちらが動く前に押さえられていることがあります
  • 両家で額を揃えなくてよい。気にする家庭もありますが、事情が違う以上そろえられません。相談できる間柄なら一度話しておくと後腐れがない
  • 品物なら残るものを。この日は写真と着物に費用が集中するので、当日に使わないものを選ぶと重なりません

のしの表書きは「七五三御祝」「御祝」が一般的です。3 歳・5 歳・7 歳それぞれの節目の名で書く形もありますが、地域差があるので迷ったら「御祝」で構いません。入園・入学のお祝いと時期が近い年もありますが、名目が別なのでまとめません。入園・入学のほうは入園・入学祝いの相場と贈る時期にまとめてあります。

日取りをどう決めるか

七五三は11 月 15 日の行事ですが、前後の週末にずらす家庭が多いと言われます。平日にあたる年も多く、その日は神社も混みます。

  • 10 月から 11 月の週末に散らす。前後にずらすことは失礼にあたりません。気候のよい日を選ぶほうが、子どもにとってはずっと楽です
  • 写真と参拝を分ける。同じ日にすると拘束時間が長くなり、3 歳のお子さんには厳しくなります。別の日にすると衣装の手配は増えますが、当日は軽くなります
  • 午前中に終える。機嫌が保つのは午前です。会食まで入れるなら、なおさら早い時間から動くほうが破綻しません
  • 当日やめてもよい。体調を崩したら日を改めます。この行事に締切はありません

削れるところと、削れないところ

全部やる必要はありません。何を残すかは家庭で決めることですが、判断の材料として並べます。

  • 削りやすいのは会食と衣装です。どちらも当日だけのもので、省いても後から取り返せます
  • 削りにくいのは写真です。その年齢は一度きりで、あとから撮り直せません。ただし「写真館で撮ること」が必要なのではなく、記録が残ればよい、という考え方もあります
  • お参りそのものは費用がかかりません。ご祈祷を受けなければ初穂料も要りません
  • やらない家庭もあります。地域の慣習や信仰との関係で行わない家もあり、それは省略ではなく別の選択です

かけた費用を、残る形に振り向ける

上の 6 項目のうち、あとに残るのは写真だけです。衣装も会食も当日で終わります。だから写真を削りにくいわけですが、逆に言えば「残るものにいくら振り向けるか」で考えると、費用の配分は決めやすくなります。会食を省いてそのぶんを記録に回す、という組み替え方もあります。

わたしたちが作っているのは、お子さんの写真と名前からその子が主人公の物語を書き起こすオーダーメイドの絵本です。何があったかを本文として残せるので、装いを写す写真とは別の枠に入ります。進め方は七五三に贈るオーダーメイド絵本に、同じ年頃の区切りとして入学祝い・入園祝いに贈るオーダーメイド絵本にも書いています。

参列した祖父母や親族に配る形もあります。その場合の考え方は祖父母への贈り物を、渡すときに添える言葉は贈り物のメッセージ文例集をご覧ください。

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