敬老の日は何をする日? 由来と、距離ごとの過ごし方

敬老の日は、何をすれば正解と決まっている日ではありません。決まっていないからこそ毎年迷います。この記事では由来を先に押さえたうえで、相手との距離ごとにできることを並べます。品物を選ぶ話は最後です。

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はじめに: 「正解」が決まっていない祝日です

敬老の日には、決まった作法がありません。のしの書き方も、贈る時期も、やらなければいけないことも定まっていない日です。母の日や父の日と同じで、家庭ごとにやり方が違います。

決まっていないのは自由ということでもあるので、この記事では相手との距離で候補を絞る書き方をします。品物を先に探すより早く決まります。何を贈るかの話は最後に置きました。

どういう祝日なのか

いまの敬老の日は9 月の第 3 月曜日です。もとは 9 月 15 日に固定されていた祝日で、連休を作るために月曜へ移されました。日付は年によって動きます。毎年カレンダーを見て確認してください。

起こりは戦後の一つの村の行事だったと伝えられています。お年寄りを大切にし、その知恵を借りて村づくりをしようという趣旨で「としよりの日」が設けられ、これが県から全国へ広がって祝日になった、という経緯です。細部には諸説あります。なお、もとの日付が 9 月 15 日だった理由については、これとはまた別の言い伝えがいくつか語られています。

9 月 15 日は今も別の日として残っています

祝日が第 3 月曜へ移るのに合わせて、9 月 15 日には「老人の日」、そこからの一週間には「老人週間」という位置づけが福祉の制度の側に置かれました。自治体や施設の催しがこの週に組まれることがあるのはそのためです。「敬老の日はいつだったか」で家族の間で話が食い違うときは、たいていこの 2 つが混ざっています。

何歳から祝うのか

決まりはありません。年齢で線を引く制度ではないので、何歳になったら祝うという基準は存在しません。実際には孫が生まれたときから始める家庭が多いようですが、これも慣習であって決まりではありません。

気をつけたいのは、「敬老」という言葉自体を歓迎しない人がいることです。まだ働いていて、自分を高齢者だと思っていない年代の相手に、この名目で改まって何かを渡すと、思っていたのと違う受け取られ方をすることがあります。

  • 名目を変える。「敬老の日だから」ではなく「連休だから」「久しぶりだから」で会いに行く
  • 送り主を孫にする。孫からの手紙や絵であれば、年齢の話が前に出ません
  • 別の日に移す。誕生日や帰省のタイミングに寄せれば、名目そのものが要らなくなります

逆に、相手が楽しみにしている場合もあります。決めつけずに、去年どうだったかを思い出すのがいちばん確実です。

距離ごとにできること

ここからが本題です。会えるかどうかで、できることがまるごと入れ替わります。自分がどれにあたるかを決めてから読んでください。

同居・すぐ近く

いつでも会えるぶん、改まった時間を作りにくい距離です。

毎日顔を合わせていると、その日だけ特別なことをするのがかえって気恥ずかしくなります。無理に演出せず、食事を一度だけ外に出す、いつも祖父母がやっている家事をこの日だけ代わる、といった置き換えのほうが収まりがよいことが多い。子どもが小さいうちは、子どもから何かを手渡す形にすると自然になります。

日帰りで会える

いちばん選択肢が多く、そのぶん迷いやすい距離です。

会いに行くこと自体が中身になります。品物を用意しても、渡すのは会話のきっかけくらいの役割で構いません。むしろ先に決めておきたいのは滞在の長さで、長くいるほどよいとは限りません。食事だけ、お茶だけ、と区切って伺うほうが双方に無理が出ないこともあります。行く日を早めに伝えておくと、相手も待つ時間を楽しめます。

遠方ですぐには会えない

届ける手段を先に決めると、中身が決まります。

郵送するのか、その日に電話をかけるのか、写真や動画を送るのか。手段が決まらないまま品物だけ探すと、届いた日に誰も何も言わない、という結果になりがちです。荷物と一緒に手紙を入れる、届いた頃を見計らって電話する、といった段取りまで含めて考えると印象がまったく変わります。子どもの声を録ったものを添える形もあります。

会うのが難しい

入院・入所・体調・海外在住など、訪問そのものが難しい場合です。

施設や病院では、生ものや持ち込みに制限があることがあります。先に確認してから決めてください。制限がある場合でも、手紙・写真・録音は受け取ってもらえることが多い。会話が難しくなっている相手にも、写真は見た瞬間に伝わります。宛名を書くのが難しければ、家族に預けて代わりに読んでもらう形でも構いません。何もできないと感じるときほど、届く形は残っています。

4 つに共通しているのは、品物より「その日に何かが届いたこと」が中身になるという点です。電話が 3 分でも、手紙が 1 枚でも、その日に届けば役割は果たしています。

子どもと一緒にやる場合

孫からの働きかけは、この日にいちばん強く効きます。子どもの年齢に合わせて、無理のない形を選んでください。

  • まだ字が書けない年齢。手形や足形、なぐり描き、シールを貼っただけの紙。上手さは関係がなく、その年でしか作れないものになります
  • 字を覚え始めた年齢。一言だけの手紙。文字数を求めると嫌がられるので、名前と「ありがとう」で十分です
  • 自分で説明できる年齢。電話やビデオ通話で、最近あったことを本人の口から話してもらう。親が用意した文を読ませるより、途中で止まってもそのまま話すほうが喜ばれます

園や学校の行事と重なることがあります

この時期には、園や小学校が祖父母を招く敬老参観を行うことがあります。はがきを書く時間が授業に組み込まれている場合もあり、そのときは家庭で別に用意しなくても子どもからの手紙は届きます。園の予定を先に確認しておくと、同じものが二重になりません。遠方の祖父母を招く行事の場合、移動の負担を考えて参加を見送る判断も普通のことです。

当日でなくてかまいません

敬老の日は月曜なので、勤め先や学校の都合で当日に動けないことがよくあります。前後の週末にずらしても失礼にはあたりません。年に一度と決まった行事ではあっても、その日でなければ意味が無い性質のものではないからです。

  • 郵送する場合は、連休に配送が混むことを見込んで早めに手配する。届く日そのものより、届いてから連絡が取れることのほうが大切です
  • 離れて暮らしていて年に数回しか会えないなら、次に会う日に持っていく形でも構いません。当日は電話だけ、という組み合わせもよく使われます
  • 忘れていたことに後から気づいたときは、そのまま何もしないより、遅れて連絡するほうがよい結果になります

品物を選ぶなら

ここまで書いたとおり、この日は品物が主役ではありません。そのうえで何か形のあるものを、という場合は、外しやすい型を先に避けるのが早いです。選び方と、還暦などの年齢の節目を祝う場合の考え方は祖父母への贈り物と長寿祝いの基礎にまとめました。相場の目安もそちらに書いてあります。

わたしたちが作っているのは、お子さんの写真と名前からその子が主人公の物語を書き起こすオーダーメイドの絵本です。受け取るのは祖父母、主人公はお孫さんという形になるので、会える回数が少ない相手にも、その年のお孫さんの姿がそのまま残ります。進め方は敬老の日に贈る、孫が主人公のオーダーメイド絵本にまとめました。

同じ「受け取る人と主人公が違う」贈り方は、母の日に贈るオーダーメイド絵本父の日に贈るオーダーメイド絵本でも使えます。添える言葉に迷うときは贈り物のメッセージ文例集をご覧ください。

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